学院コレクション





装飾品としての宝石箱

素材  
時代  
寸法  
備考  
分類項目  


今ではなかなか見ることはありませんが、大正から昭和初期(戦前)頃には銀製の華やかな彫金宝石箱というものがありました。それ自体が立派な装飾品です。

その頃の服部時計店(現・和光)や宮本商行の銀器美術品カタログを見ますと、こうした宝石箱が載っています(当時は宝石凾と書きました)。
大正から昭和10年頃までは、戦前のジュエリーの黄金期で、各種宝石の入った指輪などがもてはやされました。
おそらく、これらの宝石箱には、指輪など小さくて大切な宝物がしまわれていたのでしょう。

写真の宝石箱は、観音開き式の開き戸になっています。
左右に開けると中はミニ箪笥(たんす)のような構造になっていて、何段もの漆塗りの小箱が入っています。

メールマガジン第3号(2003.4.10配信)より

 



 
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