学院コレクション

白甲べっ甲櫛

素材  
時代  
寸法  
備考  
分類項目  

主に瑪瑙で出来た櫛に多いのですが、江戸末期には歯の筋はあっても歯が挽(ひ)かれていない飾り櫛もありました。
その場合の髪への止め方には2通りあります。

ひとつは、銀製の櫛立などの補助金具をセットして簪をさすようにして用いる方法。
もうひとつはここで紹介するように、櫛の2ヵ所に紐を付け、その紐を髷(まげ)に結んで固定する方法です。

歯があれば何本かの歯に紐をくくり付けることもできますが、このように歯がない場合は櫛に2ヵ所小穴をあけて、そこから紐を出すようになります。
『近世風俗志』によると、紐は目立たぬように黒や紺(こん)の色のものが用いられました。

メールマガジン第26号(2005.3.12配信)より





 
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