学院コレクション

韓国の民族装身具その6

スヨム(ひげ)用の携帯櫛

韓国の男性は一般にひげは薄いのですが、中高年になると一種の顔面装飾として、また男性の尊敬を保つものとして大切にされました。

大切にするといっても、きれいにカットしたりするのではなく、自然に伸ばして口髭(くちひげ)と髯(ほおひげ)を蓄えました。

今回紹介するのは、そのひげを梳(す)くための飾りのついた小さな櫛(くし)です。外出時などに携帯し、男の装身具の役目もしたようです。

櫛は全体に木で出来ていて、中心部分には銀の線象嵌(せんぞうがん)がされています。緑色の部分は着色された角(つの)のようです。飾り紐部分にはサンゴや真珠を模した玉石が付いています。

参考文献:韓国の服飾

メールマガジン第11号(2003.12.10配信)より

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