学院コレクション

韓国の民族装身具その5

カラッチ(二重環のリング)

朝鮮朝時代のリングは、現代と同様に、2本で1セットのカラッチと呼ばれるリングと1本のパンジと呼ばれるリングがあります。パンジは既婚・未婚に関係なく一般の女性が用いましたが、カラッチは既婚女性が用いました。

カラッチやパンジの形は、断面が半円状の「かまぼこ形」で材料には金や銀の他、ヒスイやその他の玉が使われました。ボリュームのある肉厚のリングが喜ばれたといいます。装飾として彫刻や七宝を施したものもあり、またダイヤやルビーなどの宝石入りのものもあります。

ここで紹介しているのは銀に彫刻を施したカラッチです。

参考文献:韓国装飾文化史 韓国の服飾

メールマガジン第10号(2003.11.10配信)より

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