学院コレクション

ナガ族の人面ネックレス

勝者の証としての装身具

ナガ族はインド、ナガランドに住む少数民族です。その大部分は、インドとミヤンマーの国境のインド側の山岳地帯に住んでます。ナガ族は、かつて部族間で争いが起きた時に、敵の首を狩って勝者の印とした首狩り族としても知られる民族です。

この首狩りの風習をダイレクトに表現したのが、この人面(人頭?)ネックレスです。首狩りの風習はナガ族だけではなく、未開社会で比較的多く見られますが、このように金属の装身具にして自慢げに首に飾るのはナガ族ぐらいでしょう。

一つの人面もありますが、中には3つや、多いものだと5個の人面を連ねたものもあり、カラフルなビーズで首からつるします。定かではありませんが、一つの人面は一人の首を狩った証拠、3つの人面は3人、5つの人面は5人の首を狩った証拠だという説もあります。

素材は真鍮(しんちゅう)がほとんどで、この3点の人面も、いずれも真鍮製品です。

メールマガジン第1号(2003.2.10配信)より

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